コロナ感染は従来の飛沫、空気感染の定義を塗り替えるかもしれない
コロナパンデミックで加速した科学や流体力学の知見から、従来の飛沫、空気感染(=airborne transmission)の定義の再考を行うべきとするレビュー(参考文献なんと206!)が、今朝のScience誌に。
はしかや結核など他の呼吸器系ウイルスの感染経路に関する従来の考え方の更新まで踏み込む、圧巻の内容 1/n pic.twitter.com/Cpn7rE1QSu
— Hiroshi Tsuji(@Hiroshi_Tsuji)Fri Aug 27 07:54:03 +0000 2021
従来の飛沫感染、表面接触感染、空気感染の理解ではCOVID-19パンデミックで生じたスーパースプレッディングイベントや屋内外の違いを説明できない。これは適切な予防策がとられない事を意味する。
従来、空気感染とは、主に感染者から1~2m以上離れた場所で、
science.sciencemag.org/content/373/65… 2/n
従来、空気感染とは、主に感染者から1~2m以上離れた場所で、
science.sciencemag.org/content/373/65… 2/n
5μm以下のエアロゾルorその後水分が蒸発した「飛沫核」を吸い込むことと定義され、このような感染は「珍しい」疾患でのみ発生すると考えられてきたが、実はそうではない。
以上総論、以下各論ポイント 3/n pic.twitter.com/tYpdKeBjfE
以上総論、以下各論ポイント 3/n pic.twitter.com/tYpdKeBjfE
・エアロゾル感染が主であり、換気、気流、空気ろ過、紫外線消毒、マスクの装着などが特に重要
・粒子径以外に、空気感染に影響与える要因は、粒子中のウイルス量、エアロゾル中のウイルス安定性、各ウイルス用量反応関係が挙げられる
・このため、平均ではその性質を捉えられない事がある 9/n pic.twitter.com/PMDdZ4LChn
・粒子径以外に、空気感染に影響与える要因は、粒子中のウイルス量、エアロゾル中のウイルス安定性、各ウイルス用量反応関係が挙げられる
・このため、平均ではその性質を捉えられない事がある 9/n pic.twitter.com/PMDdZ4LChn
・静止した空気中では、5μmのエアロゾルが1.5mの高さから地面に沈むのに33分かかる
・1μmのエアロゾルは12時間以上空気中に浮遊
以上から、空気感染による感染をより理解する事で、効果的な感染対策がより明確になると示唆されると結論 。
めちゃくちゃ奥深い
エアロゾル対策強化!
これですね。
13/n pic.twitter.com/DgMvDLrqvV
・1μmのエアロゾルは12時間以上空気中に浮遊
以上から、空気感染による感染をより理解する事で、効果的な感染対策がより明確になると示唆されると結論 。
めちゃくちゃ奥深い
エアロゾル対策強化!
これですね。
13/n pic.twitter.com/DgMvDLrqvV