棘を抜く

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小説は全エンタメの中で最も心の中の動きを見せるメディア

 

 

 

「入れた」「突いた」「射精した」。

男性の性的アクションだけを並べたって、ポルの小説にはならない。

フィクションは、起こっていることが今目の前にあるように読者に見せる、つまり現前性を読者に提示するってのが絶対命題としてあると思うんだけど

アクション集では現前性は発生しない。
現前性を読者に味わわせるために解像度を上げるわけだけど

現前性を読者に味わわせられないのなら、それはプロのフィクションではない。

素人の体験記がなぜ商業作品にならないかといえば、やってることがアクションの羅列で、現前性がゼロだから。
作家は読者に対して現前性を味わわせなきゃいけない。

そのためにぼくがプロットレベルで行うのが、

「人物の心のセリフや人物同士のやりとり」まで書く

ってこと。

そもそも人物の内面を不自然さのない状態で正確に定めておかないと、エッチシーンの導入部分がアマチュアなみに杜撰になる。
エロゲーでもエロラノベでもそうだけど、エッチシーンへの導入が残念すぎるものが、非常に多い……。

残念なものが減ってほしい……。