棘を抜く

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半妖の夜叉姫、高橋先生のネーム指導に舌を巻き気分は新人の椎名先生

 

 

 

販促のためにちょっとだけ具体例を漏らすと、たとえば一巻第二話の食事シーン。もろはちゃんは大喜びで食べてて、せつなちゃんも「こんなご馳走を」つってるのに、現代で育ったとわちゃんから見たら普通の粗食なのね。で、食べたとき、私のネームでは→
とわちゃんは表情が曇って、ただ無言になる。「これはおいしくないってことだよね?」「ええ。でも『不味い』って言葉にしちゃうと、いくら子供でも感じ悪い印象になるんで、ここは表情だけで。次の話で回収します」→
「ふむ・・具体的にはどう不味いの?」「塩辛いんです」「戦国時代ってそうなの?」「らしいです。当時は実は(以下長文略)」「じゃあ『しょっぱい』って言わせよう。ここでモヤモヤするの良くないし『あとで』は通用しないから」「・・さすがです先生!!」みたいな(笑)。
私は(先生のキャラいっぱい出る回なのに、一番気になるのそこなんだ・・・好き!!)ってなった(笑)。細かいといえば細かいんだけど、たぶん同業者には「読みやすいネームのキモ」がよくわかる例だと思う。
そんな風に作ってる『異伝・絵本草子 半妖の夜叉姫』最新第二巻は5月18日頃発売です!
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私は「故郷はどっちだ」って主題を「飯が口に合うか」ってネタに落とし込む構成を思いついただけでドヤってたんだけど、それよか「で、どんな味?」っていう、その瞬間の読者の気持ちと体験が大事なの。言われてみれば当たり前なんだよね。それを呼吸するようにできるのが天才かも。