棘を抜く

togetterまとめアカウントでした。ツイッターをまとめています

小説家、榊一郎氏による面白いログラインの書き方の鍛え方

 
 
ああ、えらいRTやら何やらついちゃったので消して直してが出来ませんが、。つまるところ

『五分あげるから好きな作品の良いところを語れ』です。

文章を軽く推敲してる間に取りこぼしが(汗
でもってこの試験、普段から授業で構造分解だの換骨奪胎だのは言及してるんだけど、それをある程度、実践してないと、大体、対応出来ない。(九割の子が対応出来なかった)
あらすじを語る、というオーソドックスなやり方の場合、ログラインレベルまで作品構造を分解してないと、大体、三分の一も語ったところで時間切れになる。
そんなにかからないでしょ、と思うかもしれないが、大抵は、少し語ってから前提条件としての世界観を語ってない事に気付いて戻るとか、
語ってる情報密度が高すぎる(そのまま語ると五分で終わらない)と気づいてまた最初から語り直すとかそういう事をやりがち。
理想はログラインレベル、十数秒で語れる話にまで単純化した上で、そこにどんな情報を追加して面白いと思ってもらえるかの選択をする。
ツイッターであれば、仮に純然たるあらすじで2から3ツイート、そこに追加する面白いポイントで3から5ツイートのレベル(つまり原稿用紙二枚とかその辺、ラノベの新人賞の梗概と同じくらい)位を使って『こんなに面白いですよ』と伝えられるかどうか。
コレは構造分解の他に『読み手が面白いと思うポイント』について理解していて、そこをピックアップして語れるかどうかでもある訳です。
キャラが魅力なら、どうそのキャラが魅力なのか、短く端的に伝えねばならない。
要するに『授業で教えたはずの作品の見方を普段からしてるかどうか』の確認だった訳ですが、コレは正直、私も良くなかったというか、一度や二度教えただけでそれを『普段からの癖』にできる様な生徒は、私に教わるまでもないう才能の持ち主とも言える訳で。
ついでに、これをゲームでやろうとすると、結構大変な事になる(ゲームは筋は単純でありがちでも、システムやその他の部分で魅力を十二分に出せる場合もあるから、その辺の説明は物語の構造分解と別種の技能になる)
まぁ何にしてもこういう作品の見方をし始めると、純粋に楽しめなくなる場合があるので、その辺は覚悟せんといかんと思いますが。
なので私はコレができる事が創作者の絶対条件だとは言いません。
ただ、仕事で創作をする場合は、この辺の技能を身につけて、沢山の作品を見て、分解して、
自分の引き出しにしまっておけるかどうか、で依頼案件への対応力が変わってきますし、単に自主的な創作で行き詰まっても、構造的に類似の作品はどう切り抜けているのかを知るだけで自分も切り抜けられたりします(勿論自分の作品に合わせた調整は要りますが)
例えば。
『美少女二人のバディもの、現代社会とほぼ変わらない日本が舞台、ただしある日本全土を震撼させるテロがあった事から、人々の意識は微妙に変化している。そんな世界で、人知れず治安維持のために組織された秘密機関があり、ヒロイン二人はそのメンバー』
『片方は対人戦闘技術の天才、片方は真面目で融通が効かないが努力の子。二人はなんだかんだとドタバタしながら、人を殺すのではなく、守るための戦いの中で成長し、大きな陰謀と対峙する事になる』
『アニメならではの、一種非現実的な程のガンアクション、可愛らしい少女達で組織された、犯罪者を消して回る秘密機関という見た目と基本設定のハードさのギャップが実に魅力的、かつ、流行の百合ものでバディもの系のガンアクションをやるというのが意外と新しい』
敢えて何の作品とは言いませんが(ほとんどの人はわかってるでしょうけど)、パッと聞かれてこれくらい答えられるか否かです。

念の為に言うと私、この作品、全部はまだ見てないので、間違ってる部分あるかもですが。