棘を抜く

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「井の中の蛙大海を知らず/されど空の蒼さを知る」の後半部分は捏造

 

荘子 (中国の思想)

荘子 (中国の思想)

  • 作者:荘子
  • 発売日: 1996/08/01
  • メディア: 単行本
 

 

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原文は「井蛙不可以語於海者、拘於虚也。夏蟲不可以語於冰者、篤於時也。曲士不可以語於道者、束於教也。」
・井戸の中にいる蛙は広い海を知らない
・夏の虫は(冬の)氷を知らない
・田舎の学者は道を語れない
・宗教的な縛りに捉われているから
というもの。カエルは海を知らないだけで終わる
(↓続
井の中の蛙大海を知らず」の元になった漢文は、紀元前中国の思想家・荘子が書いた文章で、その漢文ではカエルに関しては「広い海を知らない」と語られているだけ。
そのためにその後、様々な形で伝聞され「空の高さ」「空の深さ」とバリエーションが生まれてる。
(↓続
「でも良い言葉だからウソでもいいじゃん」的に広まったものと考えると『江戸しぐさ』と根は同じ。

昨年10月「井の中の蛙/空の青さ」をキーワードにアニメ映画『空の青さを知る人よ』が公開され、主題歌をあいみょんが歌っているけど「されど空の蒼さを知る」みたいな歌詞がなくホッとする。
@tisensugimura なんだとぉ〜!
次から次へと。
目からどれだけの鱗をーーーー

ありがとうございます
@tisensugimura @uchujin17 元を踏まえてこそのものだと思いますが、ガセ・誤用として広まっているとしたら残念です
難しいですね...
@tisensugimura 大事なのは「原文にはなかった」「永さんによる二次創作である」という事実をとにかく広めることですね。できれば淡々と。
@tisensugimura という話を「聞いて」、誤用だ誤用だ!する正しい日本語警察って、
江戸しぐさを流布する方らと、根っこは変わらんとは思います(そういう話しではない)
@tisensugimura へえええええ(ボタン連打)
両腕の無いミロのビーナス的な美しさを感じる
@tisensugimura ハンセン病で隔離されていた北條民雄が、昭和12年に「かつて大海の魚であつた私も、今はなんと井戸の中をごそごそと這ひまはるあはれ一匹の蛙とは成り果てた。とはいへ井の中に住むが故に、深夜冲天にかかる星座の美しさを見た」と書いているのがルーツではないかと。aozora.gr.jp/cards/000997/f…
@tisensugimura 北條がこの年に23歳で亡くなっていることを思うと、これは彼の魂の叫びであったのでしょう。
@tisensugimura この言葉、小林よしのりの漫画「厳格に訊け!」で知ったので小林よしのりが創作した言葉だと思っていた。
@tisensugimura逆境ナイン」でも
不屈闘志が熱く語ってましたが
永六輔氏のあと付けだったですか…
@tisensugimura 荘子に前半しかないのは本当だったが
後半の初出は諸説あるようだった
togetter.com/li/358115

まとめ人が探したぽい
北條民雄昭和12年『山桜』)がいまのところ最古なのかな
@s44131 @tisensugimura だが、通用しなかったとはいってない!! 大海を知らなかった蛙の中にも、十分大海に通用したやつはいたはずだ!

って奴ですね

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