棘を抜く

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「怪人二十面相」を読み始めたのだが、冒頭4ページだけでもう面白い

 

怪人二十面相 (新装版) (講談社青い鳥文庫)

 
キャッツアイも怪盗キッドもおしりたんていの怪盗Uも、この日本に生まれたあらゆる「怪盗という設定」の源流がこの怪人二十面相なわけで、そんな魅力的な設定を発明した時点でもう作者の勝利確定!クドクド説明する必要もなし!設定面白いでしょ?ああ面白いさ最高だよ!
って一人でブツブツ言ってる。
青空文庫で読めるのでぜひ皆様も読んでみて欲しいんだが、私が怪人二十面相を読もうと思ったきっかけはポプラ社版のこの挿し絵を知ったからで、「何この意味不明すぎる場面!?一体どこをどうすればこんな場面に!?」

と気になって仕方なくなったからです。気になってしまったあなたも一緒にぜひ。 pic.twitter.com/WeGfwN5L8i
怪人二十面相、ザ・王道オブ王道!って感じで、怪盗モノのお約束を何のひねりもなくストレートにぶちこんで来るので「ええっ!?こんな堂々とやっちゃってパクリって言われるの怖くないの!?…ってそうかオリジナルだから気にしなくていいのか!」という一周回った感想が出るのでオタクにお薦めです。
もう馴染みすぎて逆に新鮮なベタすぎる展開を絶え間なく繰り出してくるので楽しくてしょうがない。

私、江戸川乱歩筋少の影響で「パノラマ島奇譚」しか読んだことなくて、マニアックな狂気の作家だとずっと先入観持ってたから、こんな超王道少年向け活劇の作家だったのかよ!と今さら気づく。

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